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映像表現の手法は、撮影した素材だけではありません。必要に応じてイラストを使ったり、CGを使ったりと、近年めざましく多様化しています。ここでは実写以外の映像表現方法について触れていきます。
コンピュータグラフィック
最近特にコストダウンが進んで便利に使えるようになったのが、このCGではないでしょうか。昔と比べれば格段に安くなりました。筆者の会社ではある程度のものなら編集の一環としてサービスするようにしていますし、CG単体で仕事を受けても、かなり凝ったものでもワンカット50万円行くか行かないかというコストにまで下がってきています。
価格が下がってきた理由は、ソフトとハードの両面から考えられます。
CGのレンダリングに使うコンピュータですが、この性能が格段に上がってきたため、普通の安価なパーソナルコンピュータで十分事足りるようになったということです。昔はこのレンダリングに時間がかかり、大変な機材が必要だったのですが、今では大手のCG制作会社(といっても一般の感覚では小さい会社ですが…)でも、PCを数台並列にLANでつないで分散レンダリングを行なっています。
また、ソフトも安価になりました。昔は数百万円するのが当たり前という世界でしたが、機能限定版なら業務用ソフトとしては相場の金額でどのソフトもそろいますし、中にはフル機能のものでも10万円から15万円で買えるものまで出てきました。
となると、CGのコストは人件費です。しかしこの人件費だけはそうそう安くはなりません。ここだけは映像制作者として、キチンと支払ってあげたい部分ですから、ご勘弁を。
モーショングラフィック
モーショングラフィックというのは、最近特に普及してきた映像表現方法です。
皆さんが一番目にするのはニュース番組のオープニング映像です。世界地図がグルグルまわって飛んできて、それがビシッと決まったところで番組タイトルが入ってくるという映像を見たことがあるでしょう。
あのように、平面のイラストレーター素材や、フォトショップ素材などを動かした動画をモーショングラフィックといいます。近年では三次元的な動きもできるようになって、簡易的なCGとも言うべき表現力を可能にしています。
しかし、本来はこうしたグラフィックの動画化こそモーショングラフィックの本質であるにもかかわらず、単なるカラー調整に用いるだけや光の線を走らすだけというような「飾り」での利用が増えています。これも一つの利用方法ですし、嫌いではないですが、多用するものが多いので目に余っています。
ソフトとしてはアドビのアフターエフェクトが代表格です。
アニメーション
どうせモーショングラフィックをするくらいなら、いっそアニメーションを作ってしまってはどうでしょう。フラッシュのようなものも大きく分けるとアニメーションにあたります。アニメ特有の非現実感などもあるので実写では生々しすぎる内容もオブラートに包む事ができますし、ナーバスな問題を提議する場合などに最適な表現方法です。もちろんアニメには原画というイラストが必要ですから、それなりの経費はかかりますが、利点も多いので、お薦めのアプローチです。
ソフトとしてはアドビのフラッシュが代表格です。

