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タイトル、映像という制作物の特徴

映像というメディアはすでに100年の歴史を重ねています。その間にフィルム、ビデオテープ、そしてメモリーカードと入れ物である媒体は移り変わりましたが、映像そのものの性質は全く変わっていないと言ってもよいでしょう。また、ウェブなどITの出現によって、需要は減るどころか、ウェブとの親和性の高さから、ますます活躍の場が拡がっています。
こうした背景を理解した上で、いま一度、映像というメディアの魅力と強みを理解しておきましょう。

映像は直感的なメディアである

映像は直感的なメディアであると言われます。なんとなくわかるようなわからないような…
では一例を挙げてみましょう。例えばホラー映画。怖いですよねぇ。しかし字幕や音声で「不気味な場所である」とか、「彼は今、驚いている」などの解説がどこかにありますか?ありませんね。
映像というメディアは、こうした説明が一切不要。しかも視聴者が頭で「不気味」と理解するだけでなく、あたかも自分が体験しているように不気味な感覚を感情的かつ直感的に実感することができます。
確かに構成や撮影に若干の工夫は必要ですが、不気味な場所は不気味に写すことができますし、驚いているということをわざわざ説明しなくても、驚いている感情を直感的に伝えることができるのです。
食べ物のリポート番組などの商品紹介カットも、美しくおいしそうな食べ物は、よほどへたくそなスタッフでない限りおいしそうに写る。このように、いちいち説明しなくても直感的に伝わることが、映像の第一の強みとも言えます。言い換えるなら、カラー画像で、しかもそのカラー画像が動いていて、音まで付いてくる映像の魅力は「臨場感」とも言えるのではないでしょうか。こうした映像の強みを理解した上で上手に活かせば、訴求力あふれる伝達手段になります。

映像は情報量が多い

さらに魅力的なのが情報量の多さ。例えば30分の番組の台本を読んでみましょう。しっかり理解しながら読むと多分一時間程度はかかるのではないでしょうか。
つまりすべて文章で伝えようとすると大変な時間がかかることも、映像を使えば短時間で伝えることができるということです。
例えば野球のバッティングの正しいフォームを伝えるとしましょう。文章で解説していたら、スイングの各段階におけるポイントをすべて解説していかないと伝わりません。しかし映像なら、フォームそのものを見せることができますので、極端な話をすれば一瞬で伝わるのです。状況が画像として視覚的に伝わるばかりか時間の流れも存在しますので、見たまま、そのまま、ありのままに写る映像には、実はものすごい情報量が含まれているのです。

映像は受け身のメディア

受け身とか受動的というと、なんだか難しそうな話ですが、簡単に言えば「視聴者はただ見るだけでいいから楽」ということです。
文章は、読んで想像するという能動的な行為が欠かせません。写真などの画像も、動きの情報がありませんから動きを想像しながら見る必要があります。しかし、映像は勝手に流れていくのをそのまま見ているだけで理解することができるので、受け手側からすると大変楽なメディアなのです。

映像の長所を活かした映像づくりを

以上が映像というメディアの主だった特徴・長所です。こうした長所を理解した上で映像制作に携われば、より良い作品を制作することに役立つはずです。
しかし、このように直感的で、情報量が多く、受け身のメディアである映像を作るのは細心の注意を要しますし、また、映像文法をキチンと理解している必要があります。
編集のちょっとしたつなぎ方などを失敗すると思わぬ「意味論」が生じて視聴者を傷つけてしまうかもしれません。また反面、そうした意味論を上手に利用して映像のわかりやすさ、おもしろさなどをより伸ばすこともできるのです。
こうした失敗をなくし、映像の魅力を引き出すためにも、ベテランの優秀なディレクターやプロデューサーをスタッフに加えておくことが重要な保険になるのです。
制作会社は慎重に選びましょう。